卓球の試合で覚えておきたい基本的なルール

卓球の練習をする以上試合にも出てみたい訳ですが、それにはルールを知らなければなりません。

ルールが疎かだと試合の進行を妨げるだけでなく、審判に悪印象を与える恐れもあります。

「卓球の試合で覚えておきたい基本的なルール」をしっかり勉強しておきましょう。

1.全体の流れ

卓球の試合では5ゲームマッチ(3ゲーム先取した側の勝利)または7ゲームマッチ(5ゲーム先取側の勝利)が基本のルールです。

試合前の練習時間は2分間、このとき相手のラケット・ラバーを見ることができます。

ジャンケンまたはコイントスで勝った方に「サービスかレシーブ」または「エンド(コート)」の選択権があります。

1.サービス

サービスは自分のコートで1回バウンドさせてから相手コートでもバウンドするように打ちます。

トスからインパクトまで相手から見てボールが隠れないように打たないと失点となります。

エッジ(卓球台の角)でバウンドしても有効ですが一言謝るのがマナー、これはサーブ以外でも同じです。

卓球の試合では2本ごとにサービスが交代となりますが、次の場合打ち直しとなるルールがあります。


1.レット

①ネットに触れてから相手コートに入った②相手コートでバウンドせずに相手のラケットに当たった、場合にはレット(サーブのやり直し)になります。

試合進行が遅れる訳ですから一言謝ってから速やかにやり直しましょう。

2.レシーブ

自分のコートで1回バウンドしたのを確認したら相手コートで1回以上バウンドするように返球します。

3.ゲームの終了

卓球の試合では「1ゲーム=11点」で先取した方がそのゲームの勝者となります。

1ゲームごとにチェンジエンド(コートを交代)が入ります。


1.デュース

10対10となったときは「デュース」となり、先に2点差つけた側がそのゲームの勝者となります。

10対10の状態からなら10対13、15対15なら15対17にしなくてはなりません。

デュース時のサービスは1点交代となります。

4.最終ゲーム

最終ゲームまでもつれ込んだ(5ゲームマッチなら5ゲーム目、7ゲームマッチなら7ゲーム目)場合、どちらかの選手が5点目を取るとチェンジエンドが入ります。

1.休憩

1ゲームが終わり、次のゲームまでの1分間は休憩時間となります。

このときは飲食や周りからアドバイスを受けることも許されます。

ただしこの時間は主審が認めた例外を除いて、ラケットは台の上に置いておかなければなりません。

1.6ポイント休憩

各ゲームの中で、両選手の得点の合計が6の倍数になったときはタオル休憩が許されます。

これは最終ゲームでどちらかの選手が5点取ったときも同じですが、飲食やアドバイスを受けることは許されません。

2.タイムアウト

1試合に1回だけ、タイムアウト(試合を中断する)の権利を持ちます。

個人戦では選手または指定されたアドバイザーが、団体戦では選手または監督が体の前で「T」の字を作ることで要求できます。

1分間アドバイスなどを受けることができますが、1分未満でタイムアウトを要求した側がコートに戻った場合は相手も速やかに戻らなくてはなりません。

3.促進ルール

ゲームが長時間にわたるのを防いで進行が遅れないようにするためのルールです。

1ゲームが10分経っても終わらない場合、または両選手からの要請があったときに適用されます。

一度促進ルールが採用されたら、以降の全ゲームで促進ルールが適用されます。

1.変更点

①サービスが1本交代になります。

②サーバーは13回打つまでに得点を決めないと相手の得点(=レシーバーは13回返球した時点で自分の得点)となります。

ただし9対9の状態で10分経過した場合は促進ルールは適用されません。

4.マナー

選手や監督、アドバイザーが卓球の試合に相応しくない行動をしないよう、ルールには「バッドマナー」なる罰則も設けられています。

バッドマナーが続いたり酷い行為の場合には「イエローカード」、もっと悪質な行為には「レッドカード」が与えられます。

レッドカードまたはイエローカード2枚で相手に1点が与えられます。

監督やアドバイザー、ベンチや観客席の人間の場合は会場から退場を命じられることもあります。

1.バッドマナーの例

汚い言葉、罵声などの侮辱行為やワザと大きい音や声を立てる威嚇行為で受ける可能性があります。

休憩時間が終了してもコートに戻らない、長時間サーブしないなどの遅延行為も範囲に入ります。

台を叩いたり蹴ったり、ラケットを投げる、叩きつける、故意にボールを潰すなどの行為は悪質と取られます。

ベンチからのサインや試合中でのアドバイスも、出した人間にバッドマナーが適用されます。

罰則などというと恐ろしい印象を受けますが、自分がされて嫌なことはしなければ怖がることはありません。

最初は覚えることが多く難しいかも知れませんが、試合形式で練習する内に自然に身につきます。

失念があっても審判から指摘されるだけで済みますが、試合進行をスムーズにするためにも基本的なルールは覚えておきましょう。

ルールを覚えておくことは卓球の試合での最低限のルール、お互い気持ちよくゲームができるといいですね。

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