多球練習のやり方と効果|卓球が上達する練習メニュー
卓球において、多球練習は想定したパターンのラリーの練習、自分が苦手な部分を効率よく練習できる手段です。
多球練習のやり方としては、まず200球くらい多めにボールと球を受けるためのネット(なくてもいいですが、球を拾うのに時間がかかってしまいます。)を準備して、パターンをボールの出し手側に指定して同じ配球をくり返して反復練習を行います。
出し手側はある程度一定の球質を出してあげることで練習の質が高まります。卓球用具としては、球を拾うのに虫取り網があると効率がいいです。
卓球マシーンを使用する多球練習もありますが、お金に余裕がない人は対人となるでしょう。
1.多球練習のやり方と効果
多球練習のやり方に関しては、冒頭である程度説明しましたが、練習を行う前に自分がどの部分を強化したいか決めてから行うと、非常に効率の良い練習になります。
ただし、同じ練習を何度も行うのは避けたほうがいいでしょう。
練習がマンネリ化してプレーの質が下がったり、そのパターンに対して体が勝手に反応してしまう刷り込み現象が起きてしまうからです。
実際のプレーでは決められたところに球がくるとは限らないというイメージは常にもっておきましょう。
練習においては、1例ですが下回転からのフォアドライブを練習したいのであれば、まず一方向に出してもらい、その後2方向、それができるようになったらランダムで配球してもらいます。
また、フォア前の下回転サーブが苦手ならば、そのサーブを何度も同じ場所に出してもらい反復練習を行うことで苦手部分を克服できます。
効果としては、通常のラリーでは普通は同じ球が何度も決まった場所に来るということは実戦ではありえないのですが、多球練習ではそれが可能ですので、自分の課題が明確であれば、その部分を徹底的に練習して短期間で克服できるというメリットがあります。
もちろん、克復した課題は実戦でできるかどうか確認できて初めて改善されたといえるでしょう。
2.卓球が上達する練習メニュー
練習者の戦術、戦型、レベルによって練習メニューは変わります。
しかしながら、自分の苦手な部分を想定する。
→多球練習で身に着ける。
→実戦で使用する。
→できてなかったらもう一度なぜできなかったか分析する。
→多球練習をする。
という繰り返しはどの戦型の人にも当てはまります。
多球練習をする前には、やみくもに練習するのではなく、自分に何が必要か、どの練習をすればいいのか前もって課題を明確にし、苦手部分の練習サイクルをまわし、どんどん上達していきましょう。