初心者からプロまでの共通の卓球の基本練習
卓球においては、戦型によって練習する時間配分は異なります。今回はどの戦型においても必要な基本練習を紹介していきます。
1.準備運動
体が柔らかくなくても卓球はできますが、どのスポーツでも最初に行うように柔軟体操は基本練習の一つとして行うべきでしょう。
なぜならば、怪我の予防になるからです。
特に歳を重ねて体が硬くなってきたら、練習前には必ず基本練習の中に組み込んでプレーにおける負傷の確率を減らしていきましょう。
特に負傷しやすい部分としては、膝、腰、足首、肩などになります。
2.フットワーク
初心者だろうとプロであろうと、卓球はボールが一定して同じ場所にくるとは限らないので、強い打球をするためには打ちやすい位置に適切に足を運ぶフットワークの基本練習が必要になります。
必要になるのは横の動きと前後の動き、回り込みと飛びつきが基本となります。
横の動きはバックとフォアとミドルを交互にもしくはランダムに打ち分けて練習をおこないます。
前後の動きは普段後ろに動くということはしないですので、慣れるまでは反復練習が必要ですが、短いボールと長いボールを出してもらい慣れていきましょう。
回り込みとは、ミドル処理するようなボール(ミドルのボールは基本強打しにくい)にフットワークを使うことでフォアハンド強打できるところまで体の位置を移動させることです。
回り込みの練習に関しては、バック側に2回出してもらい、1回目は普通に返球して2回目は周り込み、もう一度普通に返球しての繰り返をしていきます。返球ができるようになったら、回り込んだ後にフォア側に返球してもらい、飛びつきの練習を行います。
3.ドライブ
現代卓球の主流は、ドライブの引き合いが非常に多くなっています。
球が大きくなっており、球足が遅くなっているのでどうしてもラリーが多くなる傾向があるからです。
基本練習としても、ドライブの練習は安定して打球するために必須の項目となるでしょう。
練習はフットワークの応用になりますが、基本的にすべての状態においてドライブで返せるように練習していくといいと考えます。
特に攻撃型の選手は台上のボールはドライブするのが難しい時がありますが、台から出たボールはすべてドライブで強打できるように日々練習を重ねていくことが、勝率を上げるキーポイントになると考えます。
4.ツッツキ
ツッツキとは、語源はわかりませんが、ボールの下をつつくように打つことからその名前がついていると考えています。
ボールに下回転をかける打ち方ですが、相手側の返球で下回転がかかっている場合に使用します。
攻撃型の選手において、どうしても強打できない場合やつなぎで必要になりますので、こちらも練習をすることで隙のない卓球をすることができます。
練習方法は攻撃型の選手の場合は、必要な場面で使用するシステム練習がいいです。
攻撃できる球に対してはツッツキをすることで強打される可能性があるので、例えばドライブができない場合の想定をして部分での練習をしていくと効率がいいです。
守備型のカットマンはどの場面においても下回転を出す必要があるので、ツッツキは全面での練習が必要になります。
攻撃型とは逆で、どの場面でも下回転が出せるよう練習していきましょう。