卓球のシェークハンドドライブ型が上達する練習メニュー
今現在一番多く見られる卓球の戦型はシェークハンドのドライブ主戦型だと思います。
シェークハンドのドライブ型はヨーロッパの選手に多い戦型でしたが、両ハンドでドライブをかけることが出来、パワー、回転力、安定性が重要になります。
ドライブの回転がかかったボールは相手の手元で変化をするので、上達すれば攻撃力はぐっと増します。
しっかり練習をして、ドライブを覚えましょう。
1.ドライブの種類
一口に卓球のドライブと言っても種類があります。
高速のスピードドライブ、重たいパワードライブ、緩く少し高めの山なりになるループドライブ、ボールの内側に回転をかけるように打つシュートドライブ、外側に回転をかけて曲げるカーブドライブなどがあります。
いずれも、ラケットを上に振り抜くようにボールを擦って上回転をかけ、相手コートにバウンドした時に沈むようなボールになります。
1.擦る練習
ドライブはボールの上をラケットで擦るようにして上回転をかけます。 擦ると言ってもなかなか感覚を掴むのは難しいかもしれないですが、これが出来たら一気に上達します。
私が卓球のドライブの指導するときは台の上でボールを転がしてあげてそれを落ちた瞬間で擦り上げて入れる練習をしています。
初めは台にラケットがぶつかりそうになったり、空振りをしたりしている子も 「スッ」という音で擦ることが出来てきます。
ラケットは台と垂直に真上に肘を曲げるように擦り上げます。
2.下回転のボールを打ってみる
下回転のサーブや、つっつきをして相手に返球してもらい、そのボールに対して上回転をかける練習をしましょう。
体重移動、ボールを捉える位置、手打ちではなく全身を使って打たなければいけないので基本的な打ち方や、体幹トレーニングも必要になります。
スタンスは肩幅より少し開いて体の軸を安定させます。バックスイングは膝の高さ位までラケットを引きます。
股関節を入れながら腰も回転させボールの頂点を打ってみましょう。
右下から上にラケットを振り抜けるようになったら、前の方へラケットを振るように意識するようにしてみましょう。
最初はナックルの、あまり回転のかけない下回転のボールに対してドライブをかける練習から入るといいと思います。
バックドライブもフォアと同じようにラケットで薄く擦り、山なりに飛ばすことを意識して練習してみましょう。
3.フットワーク練習 動かずにドライブを入れることが出来るようになったら、左右に出してもらってフットワークを使いながら練習してみましょう。
フォアとバックに交互にボールを出してもらい、フォアハンドドライブのフットワーク練習、バックハンドドライブのフットワーク練習、さらにフォアバックの切り替え練習など実践に近づいて行きましょう。
4.ループドライブ
卓球のループドライブはループを描くようにかけるドライブで、回転量が多く、安定性もありますがどちらかというと決めに行くよりはつなぎのドライブになります。
緩く、高めのドライブになるので相手に狙われやすい欠点もありますが、ループをかけた後に攻撃が出来るように、単体の練習ではなく、ループドライブ→強打の練習をセットでやるのが良いと思います。
5.バックドライブ
シェークハンドのドライブ型の選手は中陣からバックドライブをかける事も多いと思いますが、バックドライブは左の腰の下あたりに、肘から腕を下げて大きく溜め、打球する時には腕、手首と使って前に擦って飛ばしてあげます。
体重移動は左後ろから右前になります。
動かないで回転をかけられるように上達したら、多球でフットワーク練習をやってみましょう。
6.台上のドライブ
台上のバックドライブはラケットの面を下に向けて寝かせて、懐を大きく使い打点を落として擦ります。
溜めを作りスイングスピードを早くして回転量を増やしますが、ラケットを寝かせないとボールを擦ることが出来ずに面が当たってしまうので、親指を立ててラケットを持つと良いでしょう。
肘は高い位置に置き、前腕と手首を使って回転をかけて一気に振り抜きますが、フリーハンドも下げないように注意しましょう。
2. スピードを出す
ドライブ型の選手も前についてプレーをしていると大振りのドライブは出来ませんね。
卓球のドライブが入るようになって来たら、前でスピードのあるドライブも練習しましょう。
多球練習でも、相手にカウンターで止めてもらってもいいのですが、体の横からスイングはスタートです。
体の後ろにバックスイングを取り、体が開いた状態からでは振りが大きくなって早いドライブがかけられたとしても、返されたときに戻りが間に合いません。
肘が大体90度になるように曲げたところからスイングをして、インパクトの瞬間にだけ力を入れます。
打点の瞬間、ラケットをギュッと握るような感覚です。
右後ろから左前に体重移動をさせながら打った後は、反動ですぐ戻り、連打できるように練習しましょう。